展覧会情報

ルノワール展

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ルノワール

新美術館で開催中の
「ルノワール展」に行ってきました。

ギャラリー関係の方に
期間限定招待券を頂いたので。
私はあまりルノワールは好きではないので
券が無ければ行かなかったかもしれません。

日本が出版する西洋美術全集で
第一巻はなぜルノワールが多いのだろう?と
高校生時代から疑問でした。

美味しんぼという漫画でも
食通の億万長者の京極万太郎さんが持っている
秘蔵の絵画と言えばやっぱり
ルノワールなんですね。

どうも、あの晩年のボワボワした女性ヌード像が
好きにはなれないです。

しかし今回のルノワール展は
初期から中期のしっかりと描写した
作品や、同時期の画家、ピカソやゴッホの作品、
また、ルノワールのデッサンや彫刻も来ていて
新しいルノワールが発見できます。
初来日の
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
をじっくり見ると
人物画の描写や
構図の勉強になります。

晩年のスタイルは
ルノワール自身が重度のリューマチに
侵されたので出てきた表現だというのも
わかりました。

マティスのカット・アウト
みたいなものですね。

私は20代の時に
オランダのクローラー・ミューラー美術館に
行きました。
ゴッホ大回顧展を観に行ったのですが
そこの美術館の常設展を
観ていたら、ひときわ輝く、
大きなサイズの、
サーカスのピエロを描いた
油彩画がありました。
タイトルは
「クラウン(ピエロ)」です。
あまりの圧倒的な画面の強さに
回りの作品が霞んでいるくらいでした。

今まで見たことのないタイプの
油彩画だったので、私は
「一体だれが描いたんだろう?」と
ワクワクしてキャプションの
作者名を見てビックリ!
ルノワールだったんです!
しかも20歳の時の作品なんです!
これには驚きました!
唖然としました・・・。
ほとんど紹介されませんが
このピエロの油彩は
間違いなくルノワールの
最高傑作の1つだと思います。

こちらがその作品です。

ピエロ

新美術館のルノワール展は8/22まで開催中です。

「なんだルノワールか・・いっぱい観たよ」という人や
「ルノワールは飽きたよ。若冲の方がよかったよ!」
などと言ってる方々も行く価値はあると思います。

あと面白いのは休憩ルームに
ルノワールと記念写真が撮れるという
コーナーがあるんです。

設置されている
大きなスクリーンに向かって手をかざして
自分の好きなデザインを選び、
撮影します(デザインの中には自分が
自分撮りの要領で入っています)。

そして再び
手かざしで撮影します。
その写真はスクリーンに
映し出されます。

気に入ったら”OK”、
撮りなおししたければ”NO”で
再チャレンジできます。

”OK”しますと、
スクリーンに写真のURLが入った
QRコードが表示されますので
それをスマホで取り込んで
DLしたら完了です。

こういう記念写真のやり方は
始めてみました。

私もルノワール氏と
写真を撮りました。
上の写真がそうです(笑)。

背後霊??

いえいえ・・

守護神ですよ(笑)。

これから、秋に向かって
色々面白そうな展覧会が
開催されますね。
是非お出かけになると
いいと思います。
今後、若冲みたいな騒ぎは
あまりないと思います。

参院選も近いですが
藝術に対する公約を
かかげる候補者はいないようですね。
バーネット・ニューマンが
NY市長選に立候補したような
歴史的な話でもあればいいのですが。

それでは

暑い夏も絵画で乗り切ろう!

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