デッサン基本

モチーフの観察をするときに重要な問題

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今日はモチーフの観察をするときに
重要な問題です。

結構ベテランの方でも
陥りやすい事があります。

1.複数のモチーフを1つの固まりとして見る。
2.自分の視点が固定されているかどうかの意識。

この2つは意外に守られていないようです。

1.ですが、これは静物画に多いのですが
モチーフが複数ある場合、全体を1つのモチーフとして
意識し、その「全体」が画面にバランスよく
配置されなくてはいけません。

でないと、モチーフの中の1つを
適当な場所から描いて、
変な間や、モチーフが画面から切れたりとするという
失敗につながります。

デッサンスケールや、
両手の親指と人差し指で
矩形を作ってモチーフを観察するのが
重要です。

2.「自分の視点の固定」も
大変重要です。特に人物や、大モチーフなど、
大きなものを画面に入れる時に、
毎回、ほんの少しでもずれた位置で観察すると
画面の形はもっとずれます。

そのズレに気付かないで描くと
形は狂いますし
気付いても直し方が分からない
という方も多いです。

人物の場合は、モデルさんが毎回
完全に同じポーズは出来ませんから
1回のポーズで、自分の視点を固定する
イメージで、しっかり形を取ったら、
それ以降のポーズで少々形が違っても
気にしないで描いていきましょう。

でないとポーズごとに形が変わって
それを正直に描くと
人間でなくなってしまいます!

普段の生活では、まず行わない
観察の方法ですが、
絵を描く上では何よりも
重要な事ですよね。

絵を教室で習う場合も、
自分たちで絵画サークルを企画する場合も
現場で描ける時間は少ないです。
1回のレッスンが終わったら
日常に戻り、
また次のレッスンまでその制作中の
作品に関することを何もやらない、
何も考えない・・・
これでは、上達するのにとても
時間がかかります。

ほんの少しでもいいので
毎日、絵画と触れる時間が
作れるといいですね。

いわゆるプロの画家でも
作品の売り上げなどだけで
生活できる人は殆どおりません。
でも、何らかの方法で
生活のためにお金を稼ぐ事を
あまりやらなくてもいい状況を自ら作って
毎日制作に勤しんでいる画家は
意外にいると思います。

そういう人でも、
絵はなかなか良くならないんです。
毎日描けばいいというものでもなく
、つまり技術が上達しても
意識が変わらないと
絵は変わりませんから。

そういう意味でも、
自分の絵を描く態度は
色々な意味で
練らなくてはならないでしょう。

それでは、次回をお楽しみに!

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